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ダメ
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本物
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助成金をやたらと勧める
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リスクの説明なしに無理やり勧めることはない。
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賠償責任保険に未加入
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クライアントのためにも加入は義務と考える。
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法律論ばかり語る
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条文だけのアドバイスをしない。
会社の実情を考えた指導をする。 |
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年金を勉強していない
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合格後も勉強を続け、複雑な相談にも親身に対応する。 |
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人事労務コンサルができない
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労務管理の専門家として経営指導ができる。
手続き屋だけで終わらない。 |
前章まで、危険な「ダメ社労士」についてお話ししてきました。
ここで少し視点を変えて、「本物の労務士の信念」というテーマを取り上げます。
ダメな社労士がいる一方で本物も確実に存在します。
そういった人々が仕事上、大切にしているポリシーを紹介しましょう。
まず、本物の労務士は、ダメ社労士(5つのパターン)と正反対の業務姿勢をとって
いる点に留意してください。
「本物」は、上記のポイントを満たしつつ、下にある3つの信念を持つ労務士です。
よく考えれば、どれもプロの職業人として当たり前の心掛けだと理解できるはずです。
「本物」は、個人的なコネを使って顧問先を増やしたりしません。
仕事の対象が自分に近すぎると、正常なコンサルティングができなくなるからです。
要するに、「業務」と「プライベート」の境界があいまいになり、“なあなあの関係”に陥り
やすいということです。
①で述べたとおり、社労士と経営者の意見は一致しないことがあります。
その際に上記のような関係だと適切な仕事ができず、結果的に先方へ迷惑をかけたり、
お互いの感情にヒビが入る危険性があるのです。
また、「縁故頼み」は、すなわち“自分から仕事を探せない”証明にもなります。
社労士だって1人の経営者です。
自ら汗をかき、積極的に新規開拓をすべきなのです。
そうでければ、経営を指導する立場として自己矛盾を抱えると同時に、コンサルタント
の必須能力である交渉力が減退してしまいます。
「本物」が紹介を活用するケースは、顧問先からの申し出といったビジネスパートナー
上の人脈に限ります。
真の社労士は、「楽して得をしよう」という安直な姿勢ではなく、「王道とは何か?」を
誠実に追求している人間なのです。
「最も有効な投資先とは、株でも外貨預金でもなく、
“自分”でなければいけないんです」
金融コンサルタントの木村 剛さんが著書(「投資戦略の発想法」・2001年講談社)の中で
述べている言葉です。
社労士の商品は、提供できる業務だけではありません。
本当のセールスポイントは、
“自分自身”なのです。
「本物」は例外なく、実務スキルと専門家としての教養を深めるために、多大な投資を
行なっています。
専門分野の研究は言うに及ばず、希少度の高い経営情報の取得、ビジネスセミナー参加
など、「時間とお金」を惜しみません。
その蓄積が、自分の価値・人間的魅力を高め、クライアントの役に立つことを知っている
からです。
ビジネスの世界には、「能力維持のために税込み年収の3%を自己投資に確保せよ」という
原則があります。
これは、社労士にもそのまま当てはまります。
特に、社労士は
“ヒトのエキスパート”なのですから、自分を鍛える意志を一生持っていな
ければ、お話になりません。
「継続はチカラなり」を実践できる人のみが、「本物」を名乗る資格があるということです。
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社労士の社会的価値を向上させるために
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社長は、社労士の“お客様”です。
お金をいただくわけですから、要望に最大限応えて仕事をするのは当然ですよね。
しかし、社労士は「イエスマン」ではないのです。
「本物」は、社長の考えに「ノー!」と言うこともあります。
たとえ顧客から嫌われ、委託解除のリスクを負うとしても、
従業員を含めた会社全体の利益のために、心を鬼にして言うべき事を言うのです。
残念ながら、収入減を恐れる人間にこの仕事は務まりません。
社長はお客様であると同時に、病院でいうところの患者さん(クライアント)だからです。
例えば、有能な医者が高血圧の人に、
「今までどおり好きなものを食べたいんだ。薬だけくれないか?」
と頼まれたらどう対応するでしょうか?
まずは、薬よりも塩分を控える食事の方法についてレクチャーしたり、生活上の注意点を
指導するでしょう。
患者さんに一時的な苦痛を強いることになっても、後々の健康を考えたアドバイスをする
はず。
それと同じことです。
もちろん、大先生きどりは論外ですよ。
親身なコミュニケーションに気を配りつつ、プロとして譲れない部分はしっかり話す。
社労士に限らず、あらゆる士業の基本といえるでしょう。
思い返すと、みすず監査法人(旧・中央青山監査法人)の粉飾決算事件(会計士の不祥事)
も、この信念が瓦解したために起こったのかもしれません。
お金に魂を売り渡すと、みんなが不幸になるという良い見本ですね。